秋のコンサート
大高緑地公園で開催されるコンサート
3グループが懐かしい曲を披露
大高緑地管理事務所が主催する「秋のコンサート」が9月21日、大高緑地公園の交通教室で開催され、クラシックやポップスなどの音楽グループ3組が懐かしい曲を披露し、多くの来場者が演奏を楽しみました。

コンサートは今回の他に春の「サクラコンサート」、冬の「クリスマスコンサート」と年に3回開催され、20年以上続く恒例行事となっています。発起人は、「海抜ゼロメートル」に位置する津島市の職場で結成されたバンド「ゼロメートル地帯」のリーダー、田中定行さん(76歳)。約20年前、田中さんが県職員として勤務していた頃に公園で楽器の練習をしている人を見かけ、「そうした人たちの発表の場になれば」とコンサートを企画しました。現在はチェロ、フルート、ピアノの三重奏の音楽グループ「ラ・ポルテ」のリーダー、米津ユキさんが企画・運営を引き継いでいます。


最初に登場したのは「ラ・ポルテ」。「少年時代」や「虹の彼方に」など親しみのある曲、6曲を披露しました。同グループはクラシックやポップス、映画音楽などの観客に寄り添う楽曲を、本格的な演奏で届けることを心がけているそうで、日頃は、市や公共施設で月に2回ほど演奏しています。リーダーの米津さんは「いつまでもこの仲間と音楽を続けたいです」と話していました。

続いて「ゼロメートル地帯」が、とリズミカルなサウンドで「いい日旅立ち」や「天城越え」など、懐かしい曲、7曲を熱演しました。ボーカルの田中洋子さんは、着物の帯を自身でリメイクした衣装で登場し、「天城越え」を熱唱。歌声だけでなく衣装の華やかさにも注目を集めました。


最後は、震災ボランティアをきっかけに、同級生や仲間で結成されたバンド「山ちゃんず」が登場。ウクレレ、オカリナ、ギターとカホンの優しい音色で、「糸」や「見上げてごらん夜の星を」など耳馴染みのある曲、9曲を披露しました。リーダーの山下九二男さん(76歳)は、「もっと人のためにできることをしたい」とギターを始め、仲間や同級生とともに「山ちゃんず」を結成。現在は月に29カ所もの福祉介護施設で演奏活動を行っています。山下さんのジョークを交えた曲紹介も魅力で、「いつか名古屋港のブルーボネットで演奏したいですね」と夢を語っていました。

来場者は懐かしい曲を口ずさみリズムを取りながら初秋の一日、コンサートを楽しみました。公園の案内板を見て来場した夫妻は、「知っている曲が多かったので、とても楽しめました」と笑顔で話していました。












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