特殊詐欺防止への感謝状を贈呈

だまされたふり作戦を実行
特殊詐欺を事前に阻止
緑警察署

ニセ電話による特殊詐欺事件を未然に防いだとして、10月17日、緑警察署は名古屋銀行鳴海支店と職員の林恵子さん、竹内七奈子さんに感謝状を贈呈しました。

神代和彦緑警察署長より感謝状を受け取る林恵子さん

事件は8月29日、区内在住の80代女性が慌てた様子で同支店に来店。窓口で対応する竹内さんに「210万円を下ろしたい」と手続きを依頼。話を聞いた竹内さんは林さんに相談し、女性に詳しく話を聞くと「息子が税金を滞納したらしい。今からお金を取りに来る」と伝えたといいます。林さんと竹内さんは詐欺を疑い、警察に通報しました。

警察は女性に話をして、「だまされたふり作戦」を決行することに。女性宅近くで署員が待ち伏せをして、現場へ来た受け子の男性と付近で待機していた少年2人を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕しました。

林さんは「高齢の両親がいるので他人事とは思えないです。被害を阻止できて本当によかったです」と話し、竹内さんは「踏み込んで話ができたから防げました。普段からの対応やお客様とのコミュニケーションが大事だと思いました」と振り返りました。

左から名古屋銀行鳴海支店長の片原久夫さん、林恵子さん、神代和彦緑警察署長、竹内七奈子さん

また、80代女性にも捜査に協力したとして緑警察署から感謝状が、愛知県特殊詐欺撲滅プロジェクトチームより報奨金が贈呈されました。

感謝状を受け取る80代女性

神代和彦緑警察署長は80代女性に「仕返しが怖いと言う方が多い中、警察を信頼して協力してもらえてありがたい」と感謝を伝え、林さんと竹内さんには「同じような手口は続くと思うので、今後も注意喚起してもらえると助かります」と話しました。

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