江戸時代から続く伝統 大高祭り

江戸時代から続く氷上姉子神社の例祭
花車やお囃子でにぎやかに大高町内を練り歩く

総代会が主催する大高町の氷上姉子(ひかみあねご)神社の例祭「大高祭り」が10月5日と6日に開催されます。もともと農家が多かったこの地域では、豊作を祝い秋に例祭が行われています。農家が少なくなった今では健康や安全も祈願して、10の町内会が参加しています。

また、名古屋市内で受け継がれている伝統的な祭礼行事などを保護することを目的に、今年度に新設された無形民俗文化財に大高祭りが第一号で登録されました。

全行列の先導をする「ええ猩々」が八幡社から出て行く様子

同祭りは各日で内容が異なり、1日目は各町ごとで行列と子どもたちが獅子をかぶって回る「試楽(しんがく)」が行われ、2日目には全町内合同で大高町の各社を回り、神楽の奉納や神事を行った後、氷上姉子神社に宮入りする「本楽(ほんがく)」が行われます。2日目の様子は自由に観覧することができます。
2日目の大高町内約10キロを練り歩く行列は、神社に奉納する竹の棒「棒典」2本を先頭に、大きな人形の「猩々(しょうじょう)」、花車(だし)と続き、その後ろでは子どもや大人が笛や太鼓で神楽を演奏します。8町内が並び全長約300メートルにもなるそうです。

大浜街道を進む行列の様子(9:20頃)

花車(だし)には傘鉾車と松車の二種類があります。傘鉾車は緋色の幕を付けて上部に御幣や彫刻が、傘の下には萩やススキが飾られています。町内ごとのこだわりがあり、見どころの一つでもあります。

松車は生木の松を乗せた車で、願い事を書いた短冊が飾り付けられています。
他にもからくり人形を搭載した花車も2両引かれています。

八幡社で大きく回りながら神楽の曲を演奏する参加者ら(10:00頃)

全ての行列が氷上姉子神社に到着し、境内を大きく回る宮入りと神楽の合奏をする様子は圧巻です。
同神社内には屋台も並び、より一層多くの来場者がお祭りを楽しんでいます。

氷上姉子神社境内に各町内の花車を並べて神楽の演奏をする様子(13:45頃)

大高祭り保存会会長の久野清さんは「大高祭りは江戸時代から続く豊作を祝うお祭りです。子供から大人まで大勢が参加し、笛太鼓の演奏をしながら町中をにぎやかに練り歩きます。先人から受け継がれた伝統あるお祭りを是非ご覧ください」と呼び掛けています。

◉大高祭り(氷上姉子神社「例祭」)
日程 10月5日(土)6日(日)
   ※自由に観覧できるのは6日です。
場所 氷上姉子神社           
   緑区大高町火上山1-3
※雨天の場合は行列が中止になります。

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