曹洞宗 庚申山円道寺

本堂上には平成の三猿、中庭には昭和の三猿
「青面金剛明王=庚申さま」がご本尊のお寺。

円道寺は約450年前に緑区相原町「瑞泉寺」の第11世仁甫良義(にんぽりょうぎ)大和尚によって「猿堂寺」として開創されましたが、1575年に「猿堂寺」は有松町に移転し、残されたお寺が「地蔵堂」と称されました。その「地蔵堂」の名称も南区鳴尾のお堂に移り、残されたお寺が「庚申堂」に改名されたと言われています。その後、1942年に現在の名称「庚申山円道寺」と改名されました

現在の円道寺
1982年の円道寺(本堂と庫裡の位置が現在と反対になっています)

ご本尊は「青面金剛明王像(しょうめんこんごうみょうおうぞう)」。「庚申さん」と親しまれており、全ての災難を除き、無病息災、家内安全、商売繁盛など人々の願いを叶えてくださる仏さまとして庶民の間で熱い信仰を集めてきました。

青面金剛明王像の掛け軸

青面金剛明王の使わしめは猿と言われており、円道寺では昔から猿のぬいぐるみの「くくり猿」を作って奉納しています。他にも境内で「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿の姿を見ることができます。絵馬や門に三猿が描かれていたり、本堂上には平成の、中庭には昭和の三猿が見守っています。

本堂内に吊るされたくくり猿
本堂上に並ぶ平成の三猿
中庭に並ぶ昭和の三猿
三猿が描かれた絵馬

また、円道寺では初参りの方や御朱印に添えてお渡しする「厄除けのくくり猿お守り」があります。こちらは檀家の皆さんの手作りで、山口住職が心願成就のご祈祷をしています。受け取った方の中には、願いが叶ったら本堂前にあるくくり猿塚に納めにくる方も多くいるそうです。

檀家の皆さんが手作りした「厄除けのくくり猿お守り」
願いがかなったらくくり猿を納める「くくり猿塚」

円道寺では誰でも参加できる行事があります。

◉写経 

毎月第3土曜(5月のみ第4土曜)13時開始(12:45までに受け付けしてください)

お経を写して書きます。きれいに書くことが目的ではなく、心を落ち着けて心を込めて丁寧に書くことが大切とされています。

筆も紙も用意されているので、手ぶらで参加できます。

◉庚申講 6月25日(火)、8月24日(土)、10月23日(水)、12月22日(日)

いずれも16時〜(住職に急用ができた場合は中止)、20時〜。

「庚申」とは暦の十干「庚(かのえ)」と十二支の「申(さる)」が組み合わさる日で、60日ごとにまわってきます。

庚申講では青面金剛明王像の掛け軸を出して、皆さんでお経を読みお焼香をあげた後、猿の形をした団子を食べて親睦を図ります。

「どなたもお気軽にお越しください」と参加を呼び掛ける第3世山口住職

◉曹洞宗 庚申山円道寺

住所 緑区鳴海町根古屋18

電話 052−621−0089

ホームページ https://www.endouji.com

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