成海神社(7/14 茅の輪くぐり)
創建1300年、伝統を守り続ける古社
夏越祭では茅の輪くぐり神事で疫病息災を
7月14日(日) 成海神社
緑の木々に囲まれ静寂に包まれた「成海神社」は686年に創建され、「日本武尊」(ヤマトタケルノミコト)とその妻「宮簀媛命」(ミズヤヒメノミコト)、宮簀媛命の兄「建稲種命」(タケイダナネノミコト)が祭神として祭られています。
日本武尊が討伐に向かう際に宮簀媛に形見として預けた「草薙の剣」は、日本武尊の死後、熱田神宮に奉納されましたが、窃盗などで剣が熱田神宮以外の場所にあった時には世が荒れたため、再び熱田神宮に遷座されたということです。その当時に世の中の平和を願って建てられた11のお宮のうちの一つが「成海神社」です。
成海神社では一年を通して春の節分祭、夏の夏越祭、秋の例祭、冬の元旦祭の神事が行われており、多くの参拝者が訪れます。 10月の例祭で行われる「御舩流神事」は創建時から毎年続いており、今年で1338年目となります。同社から日本武尊が遷った神輿渡御が行われ、御旅所に立ち寄ったあと、扇川に向かいます。扇川では船出を再現して船に模した檜板3枚を川に流します。この板にはそれぞれ「天下泰平」「国土安穏」「疾病消除」と書かれており、若者が川に入って流された板を拾い上げて家で崇める習わしと伝えられています。またこの神事で日本武尊が対岸にいる宮簀媛に再会するとか…。
夜には5m40cmもの高さの山車4台が同社を出発し、町内を練り歩きます。
同社の境内には「だるま塚」という厄除け祈願のだるまがあり、参拝者は「厄」の部分をくり抜いて神社に厄を落とした絵馬とだるまを家に祀り、次の年にこのだるま塚に納めます。目は受け取った際に片目を書き、納める際に願いが叶っていたら反対の片目も書いて納めるそうです。
他にも緑区の名前の由来の一つと言われている芭蕉の句碑があり、「初秋や 海も青田の 一みどり」と刻まれています。
同社の宮司は1世から世襲制となっており、現在は第50世の亀垣昌一さんが宮司を務めています。
7月14日には夏の神事「夏越祭 茅の輪くぐり」が今年も行われます。
茅で編まれた輪をくぐり、疫病退散・無病息災を祈願する神事です。
この夏を無事に過ごすためにもお参りされてはいかがでしょうか。
日時 7月14日(日) 18時〜21時 (雨天斎行)
祈祷料 予約券 3,000円(7月13日まで社務所にて受け付け)
当日券 4,000円
※屋台も出店予定。
◉成海神社
住所 緑区鳴海町乙子山85
電話 052-891-2830(9時〜17時)
駐車場 あり(150台分)
ホームページ https://narumi-jinja.or.jp/
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