夏休みこども科学教室

先生は高校生! 
小学生に科学実験の楽しさ伝える
緑生涯学習センター

緑生涯学習センター(鳴海町)で8月26日、「夏休みこども科学教室」が開催され、区内の小学生15人が参加しました。

今回、同教室で先生となって科学実験の楽しさを伝えたのは鳴海高校自然科学部の生徒4人です。

同センター館長の堀田一仁さん(33)は、「センターを利用する方の年齢層が高いので、若い方に向けたイベントを開催しました。たくさん遊んだ夏休みの終わりに科学を学び、高校生のお姉さんたちとのふれあいも楽しんでもらえたら」と同教室開催への思いを語ります。

鳴海高校自然科学部顧問の鏡味正道教諭(写真左)と部員の4人、緑生涯学習センター館長の堀田一仁さん(写真右)

実験は身近なろうそくを使った実験からスタート。「ろうそくの下、横、上のどこが一番熱いかな?」という問いに、予想が最も少なかった「上」が一番熱いと分かり、子どもたちは驚きの表情を見せていました。

ろうそくに火をつける佐野小雛々さん(鳴海高校2年)
ろうそく実験を見守る部員の山内ゆなさん(同高校2年)

次に耐熱ガラスをろうそくの火の上にかぶせる実験を行いました。かぶせたガラスに黒い粉(すす)がついた様子を見た子どもたちからは、「すすってなあに?」、「どこから来たの?」と疑問が投げられ、同部顧問の鏡味正道教諭が「アニメのまっくろくろすけや鉛筆の芯と同じだよ」と話すと、子どもたちは身近な物と理解し、説明を楽しそうに聞いていました。

黒い正体の「すす」を実際に触る子どもたち

次は、ろうそくの火の熱で空気を温め、その力で動くランタンを、折り紙と紙コップで作りました。自分で作ったランタンがろうそくによる作用で徐々にくるくると回り出すと、子どもたちは歓声を上げていました。

折り紙を手伝う堀田館長と部員の大場由愛さん(同高校2年)
完成したランタンのろうそくに火をつける部長の神谷こころさん(同高校3年)

最後は紙をプロペラのような形に切り、上から投げる実験を行いました。くるくる回りながら落ちてくる紙を見て、「もみじの種みたい!」という声も聞かれました。

くるくる回りながら落ちてくる紙を見て実験を楽しむ子どもたち

参加した野村心晴さん(桶狭間小2年)は、「図工が好きで来てみました。とても面白かったので、保育園児の弟にも見せたいです。お姉さんたちが優しかったです」と笑顔を見せ、森田吏くん(旭出小5年)は、「めっちゃおもしろい!夏休みのいい思い出になりました」と話しました。

完成したランタンを前に笑顔の野村心晴さん
ろうそくに火を灯し、ランタンが回り出すのを待つ森田吏くん

科学教室を振り返り部長の神谷さんは、「夏休みの有効な時間を使って、普段は小学生に教えることができないことを直接伝えることができて良かったです。私たちも新たな学びがありました」と話し、大場由愛さんは、「初対面の小さな子に説明するのは難しかったですが、楽しかったです」と笑顔を見せました。

館長の堀田さんは、「子どもたちが面白そうに参加していたのが一番印象的でした。学生の皆さんも子どもたちも最初は緊張していましたが、最後は笑顔になってよかったです。子どもたちは勉強になり、学生の皆さんには、子どもたちとの触れ合いから学校の先生の大変さも理解できたのではないかと思います」と述べました。

みんなの拍手で楽しく幕を閉じた科学教室
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